満州語で「さようなら」 | |
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『 sa'iN bisitaa[管理人注:「s」の上にアクセント](目上への場合) sa'iN bisuu(目下への場合) 』 (左はその記述を元に、管理人が満州文字に直したものです。よって間違ってる可能性もありますので要注意。一応左が「sa'iN bisitaa」、右が「sa'iN bisuu」になっています) 残念ながら辞書には満州語の対訳は出ていませんでした。やはり、元祖の満州語での文献には「さようなら」は残っていないようです。(だからこそ浅田氏も出さなかったのではないかと邪推)。 珍妃は女性だった上に、「さようなら」と告げたかった相手が皇帝と西太后だったことから考えると、「bisitaa」の方でよいのではないかと思います。ちなみに読み方はそれぞれ「サー・イン・ビシタァ」「サー・イン・ビスォ」でよいようです。「u」の音は本当はドイツ語のウムラート(ウとオの中間みたいな音)に近いようですが、後はあまり日本語の発音と変わらないようです。「ン」も「-ng」ではなく「-n」が一般的なので、多分さほど気を使う必要はないと思います。 直訳すると「あなたがよくありますように」「お元気でいて下さい」「お変わりなく」と言った意味合いです。出会った時の挨拶「こんにちは」に相当するのは「si saiyun」(やはり「u」はウムラート。「シ・サイユォン」と言った発音。)で、やはり意味は「あなたは良いか?(=元気ですか、お変わりありませんか」となります。「saiyun」は「sain(良い)」の特殊変化疑問形で、「bisitaa」「bisuu」も共に「良い」と言う意味の動詞の変化形です(すみません、原形が何だったかメモするの忘れてました)。同じ意味の言葉にわざわざ別の単語を使用しているのは、何か意味があるのかもしれませんが、そこまではわかりませんでした(わからんとこだらけじゃん)。 |
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も一つおまけ。「ありがとう」に相当するのはシベ語では「banihaa」でしたが、こちらはきちんと満州語の対訳も掲載されていました。それによると、「baniha」(左が満州文字表記)だそうです。これの原形も「bisitaa」「bisuu」(さようなら)と同じ「良い」と言う意味の単語でした。 つまり満州語では「さようなら」と「ありがとう」が元々は同じ言葉だったということです。 |
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もう少し満州語のテキストを当たってみるつもりですが、取り敢えずこんな感じですね・・・はふー私頑張った!(いやむしろ一週間文献当たり続けてくれた上に雪崩起こしながらテキスト探してくれて、挙句質問した張本人が解説の最中に別の講義に行っちゃったんで、戻ってくるまでずっと待っててくれた心優しき教授の頑張りだと思うぞ)と言う訳で、長々と駄文にお付き合いくださりありがとうございました! ともあれ、今度故宮博物院の「珍妃井」へ行ったら、是非とも珍妃に教えてあげて下さいね♪ ではでは皆さんご一緒に。「サー・イン・ビシタァ」! |
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